問題提起

 

 

1980年代後半から日本で始まった日系人のデカセギ労働者受け入れは、それまで労働者を日本国内の地方からかき集めることでまかなっていた、日本の産業構造を大きく変える1つの試みであり、日本の将来の移民政策を考える上での試金石でもありました。しかし、受け入れ開始からこれまで約30万人の日系人が主に工場労働者として日本へやってきたものの、彼らのほとんどは社会的上昇を果たせず、その子どもたちの多くもまた単純労働に従事しており、日本で移民受け入れの機運も高まりませんでした。

この問題の原因の1つは、日本の教育体制にあると分析します。日本の教育体制は、宿題や連絡帳でのやりとりなど、大いに家庭環境に依存している側面があります。しかし、両親の共働きが多く、日本語がわからない上に教育意識も低いデカセギ家庭では、この教育体制に合わせることができません。このため多くのデカセギ子弟がドロップアウトしてしまい、社会的上昇が見込めない現在の状況を作り出しています。

この解決のために、私たちは活動します。その多くがバイリンガルである外国人子弟の社会的活用が進めば、日本にグローバル人材が多く輩出され、国としての国際競争力も向上します。今後日本への定住を目指す外国人の数が増えていく中で、日本への移民の先駆者達といえるデカセギの問題を解決に導くことには大きな意義があると考えています。